【ネイル基礎講座8】アセトンは取り扱いに厳重注意

 

アセトンのメリットとデメリットとは?

 

ネイル基礎講座 第8回では、ジェルやアクリルを溶かすのに使う「アセトン」という溶剤について学びます。アセトンはネイリストにとって必要不可欠なものですが、取り扱いに注意を要する危険物でもあります。

 

具体的にどのような危険性があるかというと、「引火性」と「爪へのダメージ」の2点です。プロのネイリストはもちろんですが、自宅でネイルをするセルフネイラーさんにとっても重要な内容です。この機会にしっかり学ぶようにしてください。

 

また、ネイルサロンを利用するお客様の立場の人も、アセトンについて最低限の知識は持っておいたほうがいいです。もし自分の爪がボロボロになったりしたら、「知らなかった」ではすまないからです。

 

 

ジェルやアクリルを溶かして除去することが目的の溶剤ですが、プラスチック類なども容易に溶かすことができるほど強力なものです。

 

使用方法を誤ってしまうと皮膚を激しく乾燥させたり、爪にダメージをあたえてしまう場合もあります。


 

【1】アセトンのメリット

 

自宅でマニキュアをオフするときに使うリムーバー。最近では「アセトンフリー」と書かれた商品をよく見かけますよね。

 

アセトンフリーのリムーバーは、パッケージに「爪に優しい」と書いてあったりします。たしかに、危険物のアセトンが入っていないわけなので、アセトンに比べれば爪に優しいのは事実です。特にセルフネイラーさんに使いやすい商品ではないでしょうか。

 

ただしその反面、アセトンフリーのリムーバーは、アセトンと比較してジェルやアクリルを溶かす力が弱いです。そのため、効率性を重視するネイルサロンでは、今でもアセトンフリーのリムーバーはあまり使われません。

 

以上まとめると、アセトンのメリットは「ジェルやアクリルを溶かす力が強い」というところです。結果として作業効率がよくなるため、ネイルサロンの収益性という部分にも影響してきます。

 

【2】アセトンのデメリット

 

作業効率のいいアセトンですが、さきほどもお話ししたように、重大なデメリットが2つあります。繰り返しになりますが、「引火性」と「爪へのダメージ」の2つです。

 

もちろん国が認めている溶剤なので、使うこと自体に問題はありません。ですが、正しい知識をもっていないと、とても危険な溶剤であることは事実です。

 

アセトンで火事になる危険性

このアセトンという溶剤、揮発性(きはつせい)がとても強いうえに引火性があります。揮発性が強いとは、空気中に成分が出ていきやすいという意味です。目には見えませんが、アセトンの蓋をあけた瞬間から空気中にアセトンが気体となって浮遊してるわけです。

 

では、引火性の強いアセトンが浮遊している空間の中で火をつければどうなるでしょう? とても危険であると容易に想像つきますよね。

 

 

実際、喫煙可能のネイルサロンがあって、タバコに火をつけた瞬間に引火してしまったという話を聞いたことがあります。当然、大騒動になったのは言うまでもありません。

 

このようなケースでは、いったい誰が悪いんでしょうか? 火をつけたお客様でしょうか? いや、やはり、アセトンの知識が薄いネイリストに問題があると言わざるをえません。同じネイリストとして本当に残念です。

 

アセトンで爪がボロボロになる危険性

そしてアセトンの危険性も知らずに使用するネイリストは、お客様の爪にどのくらい危険な溶剤をのせているのかもわかっていません。このようなネイリストに施術してもらうと、爪が激しく乾燥したり傷んでしまう原因になってしまいます。

 

アセトンはプラスチックをも溶かすような危険な溶剤です。にもかからわず、安易に使用するネイリストがいることは残念ながら事実です。ネイル問屋などで気軽に手に入ってしまうからかもしれません。

 

もしネイルサロンでオフをしようと考えているのであれば、施術するネイリストはきちんと知識をもっているのか注意してください。事前のカウンセリングで専門的な質問をするなどして、技術レベルを確認することが大切だと思います。

 

アセトンは飛行機などにのせて運ぶことも禁止されている引火性の溶剤です。そのようなものを爪にのせて施術するということがどのくらい責任があることなのか、これを理解したネイリストでなければ安心して爪を任せることはできませんよね。

 

ネイリストには安全に施術する責任がある

 

これからネイリストを目指している方に、ぜひ聞いていただきたいことがあります。それは、自分が今どんな溶剤を使っているのか、きちんと勉強して理解してから使ってほしいということです。ネイリストは自分が使用する溶剤などの危険性まで重々理解したうえで施術をしなくてはいけないということです。

 

いくら安全な溶剤であっても、使用方法を誤れば危険なものにかわってしまいます。お客様はネイリストを信用して大切な爪を任せてくれています。だからこそ、お客様の信用を裏切るようなことがあってはいけません。

 

ちょっとキツイことを言ってしまいましたが、ネイル業界が今後ますます発展していくことを心から願っているからこそです。これからネイリストを目指すあなたには、お客様から本当に信頼されるネイリストになっていただきたいと思います。

 

 

ネイル基礎講座 第8回では、アセトンの取り扱いは注意が必要だということを学びました。いかがでしたか?

 

アセトンはネイリストにとって便利なものです。でも、だからこそ、メリット・デメリットの両方を理解したうえで適切な使いかたをしないといけないですね。


 

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