【ネイル基礎講座5】グリーンネイルのお客様には施術NG

 

グリーンネイルとは何か? 原因と予防法

 

ネイル基礎講座 第5回では、ネイリストが必ず知っておくべき「グリーンネイル」という爪の症状についてお話しします。もしお客様の爪にグリーンネイルの症状が見られる場合には(もちろんセルフネイラーさんの場合も)、ネイルの施術は絶対にしてはいけません。お客様にどのような症状かご説明して、すぐに皮膚科を受診するようにアドバイスしてください。

 

 

グリーンネイルはお薬で治療しないと治りません。なってしまったのであれば、早めに皮膚科を受診することが大切です。

 

このページでは、そもそもグリーンネイルにならないように、原因と予防法について学んでいきましょう。


 

【1】グリーンネイルの原因は?

 

グリーンネイルは日本語名で「緑膿菌感染(りょくのうきんかんせん)」とも呼ばれます。漢字を見てお分かりいただける通り、「緑膿菌」という菌が引き起こす爪のトラブルです。菌の元になるのは腸内細菌の一種で、感染することで爪が緑色に変色してしまうことからグリーンネイルと呼ばれています。

 

この緑膿菌という細菌自体は日常の中にいる常在菌のひとつです。つまり、普通の状態では、この菌が何か害を与えるということはありません。ですが、爪がなにかしらの原因で傷ついていたり、体の免疫力が低下していたりすると、発症リスクが高まります。

 

さらに、爪がなんらかの理由で常に湿っていたり、柔らかくなっていると要注意です。緑膿菌は湿った環境を好むため、症状がどんどん進行してしまう原因となります。

 

グリーンネイルの原因

  • 主原因は「緑膿菌の感染」

さらに・・・

  • 爪に何らかの傷がある
  • 体の免疫力が低下している
  • 爪が常に湿った環境にある

 

【2】グリーンネイルの予防法は?

 

グリーンネイルは、特にセルフネイラーさんが感染することが多いです。やはりグリーンネイルに関する知識が不足していることと、ネイルの技術が未熟であることが関係していると思います。

 

プレパレーション

 

まず、ネイルサロンでプロのネイリストがネイルする場合には、グリーンネイルを予防するために「プレパレーション」を行います。プレパレーションとは、ネイルする前の爪の表面を整える作業のことです。

 

プレパレーションを行うことによって、爪の表面の雑菌等を取り除く効果が期待できます。そのため、グリーンネイルなどの爪のトラブルを未然に防ぐことができるわけです。この一手間が、セルフネイラーさんとプロネイリストの違いです。

 

プレパレーションの具体的なやり方については、「ネイルケア講座 第7回」で詳しく紹介しています。もし興味がある場合には、そちらを参照してください。

 

ネイルの技術力 & メンテナンス

 

さきほど、グリーンネイルのリスクが高まる条件として、「爪が常に湿った環境にある」と要注意というお話をしました。しかし、爪が常に湿った状態なんて実際ありえるんでしょうか?

 

普通に考えたらお風呂に入ったり手を洗って濡れてしまってもタオルで拭きますよね。にもかかわらず、常に湿っている状態とはいったいどんなときでしょう?

 

一番多いのが ジェルネイルやスカルプなどがキワから浮いてきているのに、それを放置している状態です。爪にジェルなどがついている状態でキワだけ浮いてしまうと、そこに隙間ができてしまいます。

 

その状態で手を洗ったりすると、爪の表面を拭いたとしても水分がその隙間の中に残ってしまいます。その残された水分から菌が繁殖してしまい、結果グリーンネイルを発症する原因になるわけです。

 

つまり、キワが浮かないようなネイルの技術力が必要であるということ。そして、施術後にご自宅で行うホームメンテナンスケアも大切になってきます。

 

グリーンネイルの予防法

  • 施術前:爪の表面の処理「プレパレーション」
  • 施術中:キワが浮かないようなネイルの技術力
  • 施術後:自宅で行うホームメンテナンスケア

 

【3】もしもお客様の爪がグリーンネイルだったら?

 

このグリーンネイル、気づいていないだけで感染している人がたくさんいます。ネイルサロンに来られるお客様のジェルをオフしてみると、じつはグリーンネイルの症状が出ていてビックリされるケースがよくあります。

 

 

このグリーンネイルの怖いところは、とくに痛みなどがないところ。「あれ? なんか爪が緑っぽい、黒っぽいかも?」と気づいたとしても、特に爪に違和感もないことから放置されやすいんです。


 

グリーンネイルになったときは、基本的にネイルの施術はNGです。ネイルの教科書でも、お客様が来てもネイルをしてはいけないと習います。

 

でも、特に痛みもなく、見た目が緑っぽいだけなのに、どうしてネイルNGなのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。たまにお客様から「かまわないからネイルしてください」と言われることがあるほどです。

 

「グリーンネイルはネイルNG」の理由は?

 

なぜグリーンネイルだとネイルしてはいけないのか? その理由は、グリーンネイルが悪化してしまうと、最悪の場合、爪を失ってしまうほどの大事に至ってしまうケースがあるからです。

 

グリーンネイルは軽度で済めばお薬による自宅治療でも治ります。ですが、重症になると爪の表面だけでなく肉の部分にまで菌が侵食してしまうことがあり、そうなってしまうと自分で治療することなど不可能です。医学的な治療を受けたとしても半月から長い人で完治までに数年もの時間がかかってしまうと聞いたことがあります。

 

グリーンネイルの治療法は?

 

治療方法は内服薬または外用剤を使用して行いますが、ひどい場合は抜爪(ばっそう)も考えられます。

 

始めは小さい点のようなものからはじまり、菌が広がるにつれてだんだんと緑色が濃くなり範囲が広くなっていくグリーンネイル。放っておくと爪を失うことになりかねませんので、絶対に放置してはいけません。

 

グリーンネイルに感染しやすい人

  • 付け爪をよくする人
  • ジェルネイルやアクリルスカルプなど、爪に何かしらの溶剤をのせている人
  • マニキュアをつけている人
  • 水仕事を頻繁に行う人

 

 

ネイル基礎講座 第5回では、グリーンネイルの一般的な知識を学びました。いかがでしたか?

 

ネイルの不具合が原因で感染することの多いグリーンネイル。なので、ネイルを適切に施術することと、施術後のネイルをきちんとメンテナンスすることが大切ですね。


 

ネイル基礎講座 全10回

第6回のテーマ ≫ グリーンネイルについて(2)

もしグリーンネイルに感染しているお客様がネイルサロンに来店されたらどうするか? 爪のプロであるネイリストが、現場でどのような対応をすればいいかご説明します。とても重要な内容なので、必ず読んでおいてください。