【ネイルサロン開業講座9】店舗物件探し

 

ネイルサロンを開業するのに「店舗探し」はとても重要です。自宅での開業を考えている場合を除いて、店舗探しが終わらないことには何も始めることができないからです。

 

さらに言えば、どの場所でどのようなサロンを運営したいのか、自分のビジョンをしっかりと持っていることが大切になってきます。開業する場所で顧客のターゲットが異なるからです。

 

【関連記事】顧客のターゲット層を具体的に設定〜エリア選びのポイント〜

 

これらの店舗を探すには、不動産屋の協力が不可欠です。自分が探している物件の条件を明確に伝えて、さまざまな物件を紹介してもらいましょう。

 

【1】物件探し前のチェックポイント

 

ちなみに、不動産屋に何を伝えればいいかというと、次のような点を分かりやすく具体的に示してあげると間違いが少なくなります。

 

  • ネイルサロンを開業すること
  • 大体どのぐらいの家賃で考えているか
  • どこのエリアで探しているか
  • 自分の中でこだわっている所と絶対に嫌な場所
  • 妥協できるけど、できればこだわりたいところ

 

このとき一番のポイントになることは「絶対に譲れない条件」と「ある程度妥協できる条件」を自分の中で決めておくことです。

 

例えば・・・

 

自分の交通手段が電車なのであれば「駅に近い」ことは譲れないけど、「築年数や間取り」はある程度妥協できる

「家賃」は絶対に譲れないけど「立地」はある程度妥協してもよい

 

このように、具体的に何に一番こだわって、どこなら妥協できるのかを提示することで、不動産屋さんの立場からすると提案できる場所の幅が広がります。

 

 

誰でも「良い物件に安く開業したい!」と思うのは当然のことです。ただし、現実的にどこかは妥協しなければ、よほどのことがないかぎり全てをかなえるのは難しいことになります。どういう部分が妥協できないのか? どういう部分は妥協できるのか? 物件探しの前に少し時間をとって考えてみることが大切です。


 

【2】不動産屋との交渉に関するチェックポイント

 

家賃に関しては自分がどのような立地を借りたいかで異なりますので、まずはその土地の相場を知ることから始めるとよいでしょう。最安値を探せば、当然何かしら安い理由があります。それがサロンとして妥協できる部分なのかを考え、決断する必要があります。安くてかわいい物件が見つかったけど公共の交通機関からとても遠いとなると、集客が難しく、サロンとしては難しくなるからです。

 

そして不動産屋も商売ですから、「今契約して欲しい」と思うことはごく普通のことです。「他にも検討してる人がいるから今決めないと取られてしまうかも」などというセールストークはつきものです。本当に心から気に入った物件と巡り合えたのなら即決もよいかもしれませんが、もっとよい物件があるかもしれないという気持ちも必要です。1件だけ見て即決するのではなく、よりよい物件を探すんだという意思をもって見学に行きましょう。

 

なかなかよい物件に巡り合えなくても、好条件の物件があったら教えて欲しいと伝えておくことで後から連絡をもらえることもあります。あせって妥協するのではなく、じっくりと自分のサロンの条件に合う物件を探しましょう。

 

 

なかなかよい物件に巡り合えないときは、自分が開業したいエリアを実際に見て回るのもとてもよい方法です。近くにネイルサロンがあるかどうかや、ターゲット層にしたい人が集まりそうなところでテナントを募集しているところを見つけてから問い合わせをするのです。


 

自分で実際に見て回ることのメリットは、不動産屋からの目線だけでなく、自分がサロンをオープンするならこういう場所がよいと思える場所を見つけやすいということです。ただし家賃などの細かい情報は「問い合わせてみないと分からない」ということがデメリットにはなります。

 

【3】お客様目線のチェックポイント

 

物件探しの中で忘れてはいけないのが「お客様が来店しやすいか?」というところです。公共の交通機関からどの程度離れているのか、道は分かりやすいか、などのアクセス状況は集客にそのままつながります。この判断は「自分がお客なら行けるレベルか?」で考えるとよいでしょう。どんなによいサロンでも徒歩で30分もあるような場所には、なかなか通いたいと思えません。

 

物件を探しているときには忘れがちですが、真夏の暑い日や雪の日、雨の日もお客様の予約は入ります。どんな条件の気候であってもアクセスしやすい環境でなければ、集客は難しくなってしまうのです。

 

それでも家賃の都合などで駅の近くなどが難しい場合もあります。その場合は、車での来店を可能にすることで問題をクリアにすることもできます。「駐車場完備」というアピールポイントをつけることにより、駅から遠いというデメリットも緩和されるでしょう。

 

【4】周辺環境のチェックポイント

 

物件を探す際には周辺環境のチェックも重要です。見学のときは立地や内装にばかり目がいきがちですが、飲食店の近くでニオイがきになることや他の営業施設の騒音が気になるなども確認しておかなくてはいけません。

 

ネイルサロンも換気が必要なので窓の開け閉めが多少なりともあります。その際に食べ物のにおいがすごかったり、騒音がひどいようではサロンワークの妨げになります。ネイルサロンとしてふさわしい環境であるかの判断も物件探しのポイントにいれておきましょう。

 

そして同業のサロンがどのあたりにあるかも調べておきたいところです。同じビルの中にネイルサロンが何店舗も入っていては、さまざまな競争が大変になります。もし近隣にサロンがある場合には、ターゲット層がかぶっていないことや価格帯が同一または自分の方が安価であることを確認するとよいでしょう。

 

【5】使いやすさのチェックポイント

 

見学の際には、サロンで必要な机やいすが設置されておらず、がらんとした空き間なので広く感じがちですが、実際に自分が想定している備品を置いたときにどのぐらいの空間が確保できるのかも考えておかなくてはいけません。一度に何人ぐらいのお客様を入れたいのかをあらかじめ想定しておき、机や備品をおいてもある程度余裕があるかの確認をしましょう。

 

トイレや水回りの確認も忘れてはいけません。テナントによっては、ビルの中の共同トイレしかないところなどもありますし、場所によっては外に行かなくてはいけないところもあります。実際にお客様がトイレに行くときに不快に思わないかなどの細かいチェックもしておきましょう。

 

ケアの際などに使用する水まわりも同様です。給水の度に何度も往復するのではとても大変なので、サロンワークが円滑にすすめられる導線が必要になります。

 

マンションなどの一室で行う場合は、電気の容量などの確認も必要になります。サロンワークでは、UVライトやマシン、エアブラシなどさまざまな電力を使用します。家庭用の電力では容量が不足することも想定されますので、契約する物件の電気容量でサロンワークが可能なのかの確認をしておきましょう。

 

【6】店舗物件探しのまとめ

 

初めてサロンをオープンする場合は、ある程度立地を自分で把握しているエリアをおすすめします。そうすることで、どのターゲット層が多いのかや立地のメリットデメリットが分かりやすいからです。

 

慣れた土地で知人が多くいる場合なら口コミでの集客効果もあります。初めてのことを知らない土地でおこなうことはさらなるリスクを背負うことになりかねません。

 

一度物件を決めた後にいろいろな問題点が見えてきたとしてもそう簡単に拠点を変更することは難しいことです。まずは焦らず、本当にここでよいのかをさまざまな観点から検討してみましょう。

 

 

ネイルサロン運営講座 第9回では、ネイルサロンの店舗物件を探すときの注意点について学びました。いかがでしたか?

 

物件探しは自分の夢を成功させるための重要なポイント! お客様は来店しやすいか? 快適にサロンワークが行えるか? 長く続けていきたいのであればあるほど慎重に選ぶことが重要だなって思いました。


 

ネイルサロン運営講座 全17回

第10回のテーマ ≫ 内装のリフォーム

店舗物件を契約したら、お店のコンセプトに合わせて内装をリフォームしましょう。ただし、リフォームにはお金がかかります。行き当たりばったりで失敗することがないように、事前に流れを理解しておくことが大切です。