【ネイルサロン開業講座6】イニシャルコストの試算

 

自分でネイルサロンを開業するとき、初期費用の試算はとても重要になってきます。現在の自分の予算に対して、思い描いているサロンを作るにはどのぐらいの費用がかかるのか? この試算がかみ合わなければ、それはただの夢物語になってしまうのです。

 

 

実際にサロンをオープンさせるには、家賃や光熱費の他にもたくさんの費用がかかります。甘い考えで開業すると、思っていたよりも費用がかさんでしまって払いきれないということになりかねませんので、サロン開業の際に予想される費用を書き出してみましょう。


 

  • 「場所」にかかる費用は?
  • 「内装」にかかる費用は?
  • 「備品」にかかる費用は?
  • 「広告・宣伝」にかかる費用は?
  • 「その他雑費」にかかる費用は?

「場所」にかかる費用は?

 

サロンを開業するのにまず行うのは「場所」を決めることです。テナントを借りて開業する予定なのであれば、まずは不動産に行く必要があります。ここである程度自分が考えている希望条件を伝えると、ネイルサロンをオープンするのにふさわしい立地を紹介してくれるでしょう。

 

余談ですが、ワンルームマンションなどは商売をするために借りることを禁止してるところが多く、大家さんによっては借りれないことも考えらます。ここでネイルサロンを行うことを内密にして借りてしまうと、後々ばれたときに違約金や退去などのトラブルになります。不動産屋にあらかじめネイルサロンとして開業したい旨を伝え、許可がおりるところを借りるか、商業用のビルを借りるようにしましょう。

 

不動産を通して賃貸契約を行う場合には、初期費用として敷金・礼金・保険(火災など)・前家賃(大体2〜3か月分)・駐車場代などが考えられます。もちろん、立地や内装によって相場は全く異なるので、情報収集してみてください。

 

自分の行いたいメニュー内容と価格、雇用する予定のネイリストの人数と時給、出したい利益などを考慮して無理のない賃貸契約をする必要があります。

 

「内装」にかかる費用は?

 

場所が決まったら「内装」を考えなくてはいけません。もともとの居抜き物件を借りる場合は必要ないこともありますが、自分の理想のサロンにしたい場合であれば業者に依頼し工事をする必要があります。

 

例えば床をフローリングにするなどの大掛かりなリフォームから、壁紙の色や柄を変えたいなど、どのあたりまでの内装が必要ななのか、自分の理想に近い物件を探すのと、自分でリフォームするのとどちらがコストや効率がよいのかを考えましょう。

 

広さによって全く異なりますが、壁紙だけ張り替えたいとなっても5〜10万円、フローリングなどの工事には10〜20万円程かかるといわれています。

 

 

内装を業者に頼む場合、業者によって費用が全然違ってくることが珍しくありません。できれば、複数の業者から見積もりを取って、細かく比較検討した方がいいと思います。もし相談できる先輩ネイリストさんがいるなら、業者を紹介してもらうことも考えてみてください。


 

「備品」にかかる費用は?

 

内装が決まったら次は「備品」です。この備品が思いのほかコストがかかる一番の要因です。

 

机・椅子

ネイルサロンは机と椅子とネイル道具さえあれば開業できますが、それはとても殺風景なサロンになります。自分の思い描くサロンに必要なものは何があるのかを全て書きだし予算と相談しながら決めて行く必要があります。

 

机ひとつにしても、ホームセンターにあるようなものからおしゃれなインテリア家具まで価格はさまざまです。そして椅子は自分もお客様も長時間座るものになるので、あまり安価なもので疲れてしまうものはおすすめできません。机の高さに合うもので、長時間座っていても疲れないクッション性のあるものがよいでしょう。

 

照明器具

照明家具も欠かせない備品のひとつです。部屋全体の照明に加え、手元を照らすデスク用の照明も用意しなくてはいけません。

 

ワゴン・棚

ネイル道具を収納できるワゴンや棚も必要です。シンプルなものを全てそろえても5万円前後はするでしょうし、こだわりの家具をそろえれば30万円以上かかることも予想されます。

 

ネイル道具

ネイル道具は予定しているサロンメニューによって異なりますが、全て問屋でそろえる必要があります。ドラッグストアやディスカウントストアなどのネイル用品はプロ用と異なるものが多く、お客様からの信用を失いかねません。

 

大手の問屋では、開業する旨を伝えると購入額や数量によって大幅に値引きしてくれるところもあるので、自分の提携しているネイル問屋に相談してみるとよいでしょう。規模によって異なりますが、初期費用として20〜50万円ほどが相場といわれています。

 

「広告・宣伝」にかかる費用は?

 

場所や内装、ネイル道具の用意が終わったら、自分のサロンを宣伝するための「広告・宣伝費」を考える必要があります。

 

自分のサロンがオープンしたことを多くの人に知ってもらうには、地域に置かれているフリーペーパーなどが有効的です。ですが、もらい手は無料でも掲載には費用がかかります。大手クーポン紙では、集客効果はとても見込めますが1回の掲載で5〜100万円ほどかかります。

 

ただし、広告費をかけて大量に集客すればいいというものでもありません。掲載してどの程度の集客があればその価値があるのか見極めることも大切です。

 

例えば、サロンの規模が小さければ、広告費をかけて大量に集客したとしても、そんなに予約を受け入れることはできません。そうなってしまうと費用が無駄になってしまうので、サロンの規模によって、適切な広告媒体を選ぶことが重要になります。

 

規模が小さいサロンであれば、自分のHPが検索エンジンで上位表示しやすくする対策だけでも十分な効果があります。その場合、自分で行う方法と、業者に依頼する方法がありますが、業者に頼む場合には月に1〜5万円ほどかかることが多いようです。

 

「その他雑費」にかかる費用は?

 

そして、始めてみないと気づかないような細々とした「雑費」も意外にかかる費用のひとつです。例えば、お客様が来たときに読んでもらう雑誌やおもてなしのスリッパ、サンプルを掲載するパネルなどなど・・・。必要な物をメモにまとめてあっても、いざオープンしてみると必要だったというものはたくさん出てきます。

 

ネイルサロンを開業するには、場所やこだわりによって差はありますが、たくさんの費用がかかります。家賃とネイル用品代だけでと安易に考えていては、とんでもないことになりかねません。すでに顧客が見込めるリストがあるなら別ですが、最初はあまり無理をせず、自分の予算にあったサロン作りをすることが一番です。

 

 

ネイルサロン運営講座 第6回では、イニシャルコストをどのように見積もればいいか学びました。いかがでしたか?

 

イニシャルコストとは「初期費用」のこと。ネイルサロンをオープンするために、どのような費用がいくらくらいかかりそうか、あらかじめ見積もっておかないと大変なことになりかねないですね。


 

ネイルサロン運営講座 全17回

第7回のテーマ ≫ ランニングコストの試算

ネイルサロンを運営するには、毎月発生するコスト(ランニングコスト)の管理が重要になってきます。具体的にどのようなコストがかかってくるのか、ネイルサロンの運営に特化したお話をさせていただきます。