【ネイルサロン開業講座3】独自のアピールポイント

 

一昔前は少なかったネイルサロンも今ではぞくぞくとオープンしその数を増やしています。駅前、大型商業施設の中、美容院の中や路面店など、ネイルサロンを見つけることは今や難しいことではありません。

 

お客様はその数あるサロンの中から、お店の雰囲気、価格、技術などさまざまなところをリサーチしてひとつのサロンを見つけ通っています。

 

自分がネイルサロンを開業したら、ひとりでも多くの人に自分の店を選んでほしいですよね? そのためには、どのようなことに気をつけていけばいいでしょうか?

 

自分のサロンの「アピールポイント」は?

 

お客様に選んでもらえるネイルサロンにするために何をやるべきかは、自分が「お客様の目線」で考えることで分かってくると思います。つまり、自分が「このお店に行きたい」と思えるような店づくりをしていけばいいのです。そのためには自分の店の特徴「アピールポイント」を作ることです。

 

 

自分の店の特徴をアピールすることで、お客様は自分好みのお店の雰囲気やデザインにひかれ、新規でお店に来店します。そしてその雰囲気が自分に合っていたと思えば、お店に通い続けようというリピーターにつながったりします。


 

コンビニとは違い、ネイルサロンはどこに行っても同じということがありません。店内の「コンセプト」や「価格」、在席している「ネイリストの質」まで全てにおいて違いがあります。

 

自分のお店のアピールポイントを何にするかによって、来店する客層も変わってきます。内装がポップで可愛いお店には、やはり若者が集まるでしょうし、逆にシックな感じのお店にすればOLさんなど落ちついた雰囲気の人が集まります。

 

そして店内の雰囲気に合わせてネイルのデザインも違ってきます。それに合わせてネイルのメニューや店内に置くサンプルも変わってくるでしょう。

 

さまざまなアピールポイント

 

「お客様のニーズ」と「お店のアピールポイント」がピッタリ合えば、たくさんのお客様に自分のお店を選んでもらうことができます。多くのお客様に選んでもらいたいなら、そのアピールポイントは多ければ多いほどいいといえます。

 

 

メニューの作り方

まず大きいアピールポイントとして、「メニューの作り方」があります。例えば、ケアやジェルなど細かく分けて提案するサロンや、オフ込みでジェル、アートまでを同一価格で行う定額制サロンなどがあります。

 

たくさんのサンプルに目移りして、あれこれとアートを頼んだら予算を大幅にオーバーしてしまったという経験をもつお客様や、サロンに行った経験が少ないお客様なら、「定額制」というアピールポイントに安心感を覚えるでしょう。また、自分の爪に合わせてオーダーメイドにメニューを組みたいお客様なら、細かくメニューが分かれているサロンに魅力を感じます。

 

さらにはネイルと同時にまつげエクステやエステなど、一度にさまざまな施術をしたいお客様もいるでしょう。その場合はネイルとエステのセットメニューなどをアピールポイントにするとよいでしょう。

 

サロンの立地・提携施設

メニュー以外にも、サロンの立地や提携施設で選ぶお客様もいます。例えば車を持っていない人なら、「駅から徒歩3分」という場所にひかれて選ぶこともあるでしょう。あるいは、子連れのお客様なら「保育士が在席してる」「託児所完備」「子連れ大歓迎」などのアピールポイントで選ぶでしょう。

 

サービス内容・質

ネイルアートが好きなお客様なら、毎月サンプルがかわりデザインが楽しめる所に魅力を感じます。季節に合わせてアートが提案できる、他のサロンにはない高い技術のアートができるというネイリストなら、このアピールポイントを最大限に使うとよいです。

 

そして自分のサロン以外にライバル店がある場合は、その店のリサーチはかかせません。ライバル店と同じことをしていては、お客様に自分のサロンの魅力が伝わらないからです。

 

もし「ケア」をアピールしている店が近くにあるなら、自分のお店では「アート」を前面に打ち出すなど、他店とかぶらないアピールポイントを見つける必要があります。

 

ネイリストの「資格」

他にも「在席ネイリストは全員検定○級保持者のみ」というアピールポイントや「使用ジェルメーカーのエデュケーター保持者」「ネイルサロン衛生管理士取得済」というアピールはお客様に大きい安心感を与えます。

 

検定を持っている=ちゃんと勉強してきたという証明になるので、技術に自信があるサロンであればあるほど検定保持者が多いものです。店内にもディプロマを飾るなどして、ネイリストの技術の高さをアピールするのはとても有効的です。

 

「価格」をアピールポイントにしない

 

このように、自分のお店のアピールポイントを作ることは、新規のお客様を呼ぶためには不可欠なことです。ただ、ひとつだけアピールポイントにしてはいけないことがあります。それは「価格」です。

 

価格競争はドロ沼への道

 

「うちのサロンはどこより一番安いです」とアピールすれば、お客様はどっと押し寄せるでしょう。もちろんお客様がネイルをするとき、安ければそのほうがうれしいのは間違いないです。1回だけの施術でなく、毎月リピーターとして通うならなおさら、価格が安いところを探すことは当然のことです。

 

 

お客様が増えるなら安く提供してもいいという、いわゆる「薄利多売戦略」のサロンも少なくありません。もちろん、これを完全に否定するつもりはありません。

 

ですが、このような「価格のアピール」は、近隣のサロンとの価格競争を生み出します。実際に、昨今のネイル業界では、激しい価格競争の末に「価格崩壊」をおこしつつあるのが現状です。


 

仕入れ値ギリギリまで価格を下げて、たくさんのお客様を施術することで利益をあげるこの方法。それでも利益があればまだいいのですが、そのうち使用しているネイル用品の質を下げて仕入れ値を安くし、サロンの値段を下げるという方法に向かっていくことが多いです。

 

こうなってくるとまさに本末転倒。安いネイル商材を使用し、お客様にも低価格でのネイルの施術を提供することは、本当にお客様にとってよいことなのかというとそうではありません。

 

プロのネイリストとして自信を持って対価をいただく

 

安いサロンを求めているお客様は、さらに安いサロンを見つければそちらへと行ってしまいます。あなたの技術やお店のコンセプトで選んでいる訳ではないので、リピーターになることも少ないのです。

 

お客様をたくさん呼びたいがために、せっかく取得したネイリストとしての技術を安売りする必要性はありません。プロのネイリストとして、質のよい商材を使い、セルフとはまったく違うプロならではの技術を提供する。その付加価値によってお客様は施術代を払うのです。

 

自分の技術に自信があれば、「価格」をアピールして集客する必要はありません。プロとしてのプライドを持って、他のサロンにはないようなアピールポイントを掲げて、「あなたじゃないと」と思われるネイリストであったり、ネイルサロンを作り上げましょう。

 

 

ネイルサロン運営講座 第3回では、自分のネイルサロンに「独自のアピールポイント」があると成功しやすいというお話をしました。いかがでしたか?

 

価格競争に巻き込まれてしまうのは、お客様から選んでもらえるだけのアピールポイントがないから。真剣に考えるべきポイントですね。


 

ネイルサロン運営講座 全17回

第4回のテーマ ≫ 施術メニューと価格設定

ネイルサロンを開業する際に最も悩むことのひとつが「メニューと価格設定」です。顧客のターゲット層に合わせて、しっかり考えて決めないといけません。では、具体的にどのようなメニューを用意して、どのような価格にすればいいでしょうか?