【ネイルサロン開業講座1】顧客のターゲット層を具体的に設定

 

ネイルサロンを自分で開業し、成功するためには「どの客層をターゲットにするか?」を考える必要があります。ネイルをする人口は年々増加していて、その客層は学生〜高齢者までとても幅広いのです。その中から「どういった人に向けたネイルサロンにするのか?」ということを考えることで、さまざまなことが見えてきます。

 

 

まず最初に考えるべきことは「場所選び」です。どこでネイルサロンを開くのかを決めなければ、次のことを考えるのはとても難しいことです。なぜなら、その場所によって来店する客層が全く異なるからです。


 

客層に合わせて出店場所を決める

 

よっぽど気に入ったネイリストがいるなどの理由がないかぎり、電車で何時間もかかるサロンよりも近いサロンに行きたいと思うのは当然のことです。ということは、サロン近郊に住んでいる人や仕事などで近くを通る人たちが顧客になる可能性が最も高いということになります。

 

オフィス街にあるネイルサロンは、やはりOLの方たちが多く来店しますし、学生街にあるネイルサロンは学生さん、住宅街では主婦の方たちが多く来店します。繁華街などにあるサロンだと、夜の仕事をする女性なども多く来店するでしょう。

 

  • 「オフィス街」・・・OLが多く来店
  • 「学生街」・・・学生が多く来店
  • 「住宅街」・・・主婦層が多く来店
  • 「繁華街」・・・多くの客層が来店

 

ではなぜこの「場所選び」を最も先に決めなければいけないのかというと、そこに来る客層によって、サロンのコンセプトが全く異なるからです。先ほど出した場所と客層を例に考えると、次のような考え方が可能です。

 

「オフィス街」・・・OLが多く来店

デザインは割とシンプル系が好まれることが多い。休憩中に来店するOLも多いので施術にはスピードが求められる。手にネイルをできないOLも多いため、手はケアのみでフットの施術を希望されることも多くある。

 

店内は落ち着いた雰囲気&BGMでアロマなどをたいて癒しの空間にすると好印象。通勤の途中などで店を知る人も多いため、店の外にメニュー表などの看板を出すと効果的に集客できる。価格よりもデザインや爪への安全性を考慮する人が多く、1人当たりの客単価は割と高い。

 

「学生街」・・・学生が多く来店

デザインはその学校ごとによって異なるが、大学であればシンプル系、美容や服飾科などが多い場合は個性的なアートが多い。お友達と同時に来店することも多いため、ネイリストの数が2名以上いた方がよい。

 

店内は、流行りに敏感な学生向けのPOPなものでBGMも洋楽よりも邦楽で親しみやすい空間にする。口コミや紹介からの集客が効果的なので、紹介したら割引にするなどのメリットがあるとよい。金銭的な面から来店のサイクルが遅いことが多く、オフ代を節約するために自分で取ってから来るなどが多いため客単価は低い。

 

「住宅街」・・・主婦層が多く来店

デザインは家事などの邪魔にならないように長さを短めにして、凹凸のあるアートやストーンなどは控える人が多い。子連れでの来店を希望される人も多いので、DVDなどが見れるキッズスペースを確保したり保育士がいるとよい。

 

午後にはお迎えがあったりする人も多いので、午前中の時間帯のみネイリストの数を増やす。学生同様、口コミや紹介での集客が期待できるので、紹介に応じた割引があると効果的。

 

天候や子供の都合などで予約をキャンセルになることもあり、来客が不安定になりやすいオフ込みの定額制のメニューが好まれ、客単価はあまり高くないが、知り合いなどが顧客になりやすいため定着率が高く安定性がある。

 

「繁華街」・・・多くの客層が来店

駅などが近くにあることが多いため最も幅の広い客層が来店することが多く、激戦区になりやすい。他のサロンとの差別化を図るために、アート・ケア・値段など、何かひとつ特化できるものがあるとよい。

 

立地によっては夜の仕事をする人が多く来店するため、ストーンやパーツなどを用いた派手なアートが好まれる。自爪ではなく、長さを出すスカルプなども多いため、1級レベルの技術が必要。夜の仕事の人をターゲットにする場合、深夜から明け方まで営業するサロンが多く、他のサロンとは営業時間がまったく異なる。

 

人通りが多いことから、外からでもすぐに分かるような大きな看板があると、店の認知度がすぐにあがり集客につながりやすい。アートやスカルプなど、多くの技術が求められるが客単価は最も高い。

 

このように、サロンを出す場所によって、来店する顧客の層が全く異なり、それに伴う店のコンセプトも180度変わります。自分がどのような店にしたいか、どのような人をターゲットにするかによって、必要なネイルの技術も違うのです。

 

 

なるほど。つまり、安易に「自分の家の近くに出そう!」とか、「駅前に出そう!」などと考えるのではなくて、さまざまな観点から考えることが必要になってくるということなんですね。


 

客層に合わせてコンセプトを決める

 

そしてどの場所にも共通して言えることは、「お客様は店を選んで来店する」「お客様がお客様を呼ぶ」ということです。

 

1度目の来店は、近くにあるからという理由からかもしれませんが、それが2度目も来てもらえるか、さらには他の人にも紹介してもらえるかというのは、技術はもちろんのこと、「あなたの店がその場所やお客様のコンセプトに合っているか?」ということがとっても大切になります。

 

人のうわさは良くも悪くも広まりすので、たしかな技術とその客層に合った店づくりは、今後のサロン運営にとって最も重要なポイントになるのです。

 

 

ネイルサロン運営講座 第1回では、顧客のターゲット層をどのように決めたらいいか学びました。いかがでしたか?

 

ターゲットとするお客様はどんな人たちか? これを明確にしないままお店の場所やコンセプトを決めてしまうと、失敗のリスクが高まってしまいますね。


 

ネイルサロン運営講座 全17回

第2回のテーマ ≫ 店舗を開く場所と運営形態

ネイルサロンをどこに開くか? これは真剣に考えるべきことです。ただなんとなく決めてしまうと、あとですごく苦労してしまう危険性があるからです。ネイルサロンを開く場所はどのようにして決めればいいかお話しします。